2011年6月6日 サンクトペテルブルク観光
今日はまず巡洋艦オーロラを見に行く。歩いて行こうと思ったが、昨日歩きすぎたので、再度地下鉄にトライ。
ホテルから一番近いネフスキープロスペクト駅を目指す。駅の入口はビルの1階にある。今日は月曜日だからなのか、沢山の人が後から後から駅から出てくる。人をかき分けるようにして、中に入る。すぐに券売所がある。昨日は25ルーブル出してお釣りをくれなかったので、今日は、ぴったり22ルーブル出して、ジェトンを買う。・・・と、22ルーブルでは足りないという。えっ、と思って張り出されている料金表を見ると、25ルーブルと書いてある。そういうことか。昨日はぴったり25ルーブル出したからお釣りをくれなかったのか。本の情報が古かったわけだ。去年は22ルーブルだったけど、今年は25ルーブルに値上がりしたんだね。
さて、改札を通ろうとしたら、全て出口ばかり。他にも観光客らしき人が入場できずに、係りの人に何か言われて出ていってしまった。しかたがないので、私も一度外に出てみる。もう一度さっき入ったところを見ると、確かに、入るなというようなマーク。だからあんなに沢山の人が出てきていたのか。ここは出口か。では、入口は?どうもこのビルの1階の駅は出口専用のようだ。エスカレータも全て地下から地上に上がってくるものばかり。さて困った。路線図と道の形から適当に検討をつけて、歩き出す。数分あるくと、ありました、メトロの入口。こんなの初めての人には分からないよね。今度はちゃんと入口だ。昨日の要領で、ジェトンを入れて改札を通過。今日は方向もあってるし、次の駅もちゃんと電車が止まるはず。無事目的の駅に到着できた。外に出ると、周りは公園のように緑がいっぱい。気持ちいい。
周りの道の形から方向を想像して、歩き出す。ネヴァ川に辿り着けば、迷わない。しばらく歩くと、ペトロパヴロフスク聖堂の金色の屋根が見えてきた。方向は合っているようだ。さらに歩くと、ネヴァ川に出た。
ここを上流に上がっていけば良いはず。どうも、このあたりは、企業のビルがあるようだ。銀行などがある。それにしてもどのビルも滅茶苦茶デカい。川沿いを歩いて突き当たりまでいくと観光バスが沢山止まっている。やはり巡洋艦オーロラは観光名所のようだ。オーロラが見えてきた。所以を知らなければただの巡洋艦にしか見えない。
船の脇には、出店が一杯。
それも船の写真を撮りたい一番いい場所に陣取っている。しかたないので、後方と前方の写真を撮る。船首にはちゃんとオーロラの文字。感激です。
さて、オーロラを後にして、ペトロパヴロフスク要塞を目指す。聖堂の屋根が高いので、場所は直ぐにわかる。要塞というだけあって、周りは屏に囲まれている。
でも中は、緑が多く、公園の様。というか、公園になっているんですね。ペトロパヴロフスク聖堂の周りも観光客ばかり。イタリア人のツアー客がガイドの説明を受けていた。
それにしても、金色に輝く聖堂はみごと。日々手入れをしているのでしょうが、美しいです。
正面に回ると中に入る人の行列。ここは入るのを諦めて、今日のもう一つの目的地であるイサク聖堂を目指す。これもひときわ高い建物なので、道に迷うことは無い。
昨日みたロストラの灯台の横を今日も通って、イサク聖堂に到着。
券売所で、チケット購入。中に入るだけと、聖堂の上に上がるのは別料金のよう。当然上に上がれる料金を払う。入口は建物の反対外にあるらしい。ぐるっと回って、入口へ。チケットのバーコードをかざすとゲートを通れるしかけ。この方法の所は多い。中に入る。いやーすばらしい。別にキリスト教徒じゃないが、ヨーロッパで教会に入ると、どこでも素晴らしいと思ってしまう。よく作ったね。それぞれのモザイク画や展示物の意味もわからず、写真がきれいに撮れるかどうかだけを気にして、一通り写真を撮る。
さて、上に上がるには、どうすれば、良いのか?ぐるっと回って見るが、それらしき階段がない。係りの女性らしき人が座っていたので聞いてみると、一度外に出て、右側の入口から入りなさいとのこと。確かに、さっきは左側の入口から入ってきた。右側にもゲートがあるのは全然気付かなかった。言われた通りに行ってみると、確かにありました。ゲードが。中に入ると、直ぐに螺旋階段。これは大変だ。行けども行けども階段。よく見ると階段に残りの段数が書いてある。もうだいぶ登ったのに、130と書いてある。まだそんなにあるのか。
ひたすら上り続けてやっと外に出る。とまた階段。今度は短い。ついに聖堂の上に出た。サンクトペテルブルクの街並みが手に取るように一望できる。天気も良いし、最高です。これまた、写真を撮りまくる。とここで、今まで自分のカメラでジオラマ機能を使ったことが無いことを思い出した。こういう景色こそ使うべきだね。ジオラマ機能とは、風景をジオラマ、つまりおもちゃのように写す機能のこと。高いところから写すと効果が大きい。さっそく試してみる。液晶画面だけだとよくわからないが、出来栄えはあとで確認しよう。
さて、下りは楽だ。時間も丁度昼だし、ネフスキー通りに戻って食事をしよう。
まだ、ロシアらしい料理を食べていないので、今日こそ食べよう。ホテルのそばの綺麗なカフェがあったので、そこに入ってみる。オープンテラスもありオシャレの店だ。
ウェイターがメニューを持ってきた。・・・で、見て驚いた。天丼に寿司などなど。何と、日本食のレストランではないか。これはまいった。が入ってしまったので仕方がない。何を頼むかな。一応日本のメニューのように写真が載っているが、ボリュームの検討がつかない。変な取合せだが、サラダと焼き鳥丼を頼んでみた。飲み物はと聞かれたので、ティーを頼んだ。すると、ミルクかレモンかと聞くので、ストレートと答えた。当然紅茶が出てくると思いきや、出てきたのは緑茶でした。なんで緑茶なのに、ミルクやレモンが必要なのか?
ストレートと答えたのに、角砂糖が付いてきた。みんなどうやって緑茶を飲んでいるのだろう?まあ、日本でも抹茶ミルクとかあるからね。さて、急須に入ったお茶を湯のみに注いでみる。なんと、ほとんどお湯ではないか!入れるのが早すぎたかと思ったが、最後まで濃くなることは無かった。緑茶をこんなものと思われたら困るなあ。さて、今度は箸を持ってきた。当然割り箸だと思うが、紙の袋に包まれている。ここまでは日本でもある。しかし、さらにその箸が麻袋のようなものにさしてある。これも日本的な感じの演出なのだろうか?
そうこうするうちに、料理が来た。サラダは海鮮サラダとの事だったが、確かにホタテが入っている。それから、えたいの知れない肉のようなものが入っている。海鮮という言葉から想像すると、マグロの血合いのような感じ。それを焼いたもの。でも何か少し感じが違う。レバーのような感じ。別に不味くはないが、変な感じ。
で、焼き鳥丼は、と言うと、普通でした。米は確かに外米の感じだが、食べられないほどではない。焼き鳥も美味しい。これは結構いける。ということで、昼食は終了。
午後は、血の上の救世主教会見学。
ここはホテルから近いので、何度か通りすがりに見ていたが、近くで見るとやはり綺麗。御伽の国の建物の様。チケットを購入し中に入ると、中も外観に負けず美しかった。
その後、今日の夜バレエを観賞するミハイロフスキー劇場の場所を確認。その後ロシア美術館へ。観光する場所が近くに集まっていて助かる。
ロシア美術館も素晴らしかった。正直名前を知らない画家の作品ばかりだが、どの作品も素晴らしいと思った。別に絵画を評価できるほどの審美眼はないが、単純に素晴らしいと思った。分かりやすい表現の絵画が多いということもあるが、とにかく見に来て良かった、と思った。
バレエ観賞の前に、夕食を済ませる。まだロシア料理を食べていないが、昼に引き続き、日本料理になった。別に日本食が食べたかったわけではないのだが、ミハイロフスキー劇場に近く、手頃な価格で食事が出来るところ、ということで、「将軍」という日本食レストランになった。
昨日、夕食の時間が遅れてマリインスキー劇場に入れなかったので、今日は2時間の余裕を見て、早めに夕食をスタートした。「将軍」はカザン聖堂のすぐ隣にある。中は、日本的というよりも、モダンなレストランという感じ。店に入ると、すぐに席に案内してくれた。メニューには、巻寿司や、にぎり寿司の盛り合わせなど色々ある。ここでも料理のボリュームがよくわからない。とりあえず巻き寿司を2種類頼んだ。さてここからが問題だった。なかなか料理が出てこない。オーダーを取りにくるだけでも時間がかかったが、料理が来ない。催促すると、もう出来ますとは言うのだが、なかなか来ない。2時間も余裕を見たのに、開演に遅れそうになる。結局料理が出てくるまで、1時間以上待たされた。別に店が混んでいるという感じでは無かったが、他のテーブルでも料理が出てくるのに時間がかかっていたようだ。料理自体は、味も普通。ボリュームもそれなりにあり、OKだった。これですんなり料理が出てくれば言うこと無しなのだが。そう言えば、ここの醤油は「キッコーマン」の瓶に入っていたが、なぜか味が非常に薄い。これがロシア用に作られた醤油なのだろうか?何とか食事を済ませ、料金を支払って、店を飛び出した。
何とか、定刻前にミハイロフスキー劇場へ到着。
場内の係りの人に座席の場所を教えてもらう。1階のほぼ一番後ろ。しかし、1段高くなっており、見晴らしは良い。ステージ全体が見渡せる。椅子は、据付ではなく、フロアに並べてあるだけ。席はほぼ満席のようだ。
開演前に上のフロアも見学しようと思ったが、入れなかった。
さて、公演スタート。今日の演目は「眠りの森の美女」。聞きなれたメロディが響く。
オーロラ姫の16才の誕生日に村人が踊る「花のワルツ」は、今年のクラリネットアンサンブルのコンサートで自分達も演奏するので、楽しみにしていた部分だ。
プリンシパルはさすがにバランスがいい。求婚する4人の王子が一人ずつ挨拶する場面では、王子が手を取り、オーロラ姫がアラベスクのまま、一回転する。ここまでは王子が手を添えているから良いが、次の王子と交代する際、手が離れ、フリーの状態でアラベスクの姿勢を維持しなければならない。この場面でも全く姿勢がぶれることが無かった。以前見たロイヤル・バレエ団のDVDでは、中々手が離せず、少しふらつく感じがあったが、そういう不安な感じが皆無だった。
バレエ全体の演出の善し悪しは分からないが、十分楽しむことができた。
そういえば、悪役の妖精カラボスの振り付けがコミカルで良かった。
途中2回の休憩をはさみ、23時過ぎに終了。外に出るとまだ明るい。この時間でも通りを歩いている人も多く、危険な感じは全くない。ホテルも近いし、本当に便利だ。
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