2011年6月5日 サンクトペテルブルク観光
今日はエルミタージュ見学の予定。少し早めに出てエルミタージュ周辺散策。すると、ロストラの灯台が思いの外近くに見える。
そこで、行ってみることに。
灯台の周りは観光客で一杯。灯台は近くで見ると迫力。細かな造形も良く見える。
遠くに、ペトロパヴロフスク聖堂の屋根が金色に光っている。
その後、エルミタージュに戻る。10時オープンのつもりだったら、10時30分からだと。カメラの予備バッテリーを持ってくるのを忘れたので、一度ホテルに戻る。
再度エルミタージュに行くと丁度開館時間。
既に多くの人が並んでいるが、私はオンライン予約していたので、チケットがある方へ。こちらはがらがら。中に入り、案内の人にチケット交換場所を教えてもらう。ここは4?5人並んでいたが、すぐに、私の番に。バウチャーと、パスポートを見せる。端末で確認し、OK。バウチャーにサインをして実際のチケットを入手。
ここから、エルミタージュ見学スタート・・・
オーディオガイドは借りず、勝手に回ることにした。
まず、1階から。1階には、エジプト古代の遺品(ミイラの棺桶、石像など)、ギリシャ彫刻など。
1階を見終わった後は、「大使の階段」を通って2階へ上がる。大使の階段は写真で見た通り煌びやかで豪華。ただ、思ったほど規模は大きくない感じがした。
2階に上がると、ピョートル大帝の間などがある。
奥には、絵画。ダビンチ、ルノワール、セザンヌ、ゴーギャン、マチス、ピカソとそうそうたる画家の作品がならんでいる。
一通り見学後、1階のカフェに行って昼食。その後再度1階を一通り回って外に出た。
とても1日で全ての作品を見ることは出来ないが、かといってゆっくり見て回るのも、それはそれで結構疲れてしまう。(何しろ展示室を全部繋げると、総延長22kmにもなるのだから・・・)適当に切り上げないと、切りがない。
エルミタージュ見学後、アンナ・アフマートワ博物館に向かう。フォンダンカ川を渡った所を左折と思っていた。しかし、見当たらない。もう一度地図をチェックすると、もう一本裏の道の様。一度引き返し、裏の道へ。結構歩くが見当たらない。歩いている人に、聞くと、もう少し先にあるという。行ってみると、確かにあった。
暗い入口を入り、中庭に出る。KACCAと書いている所に行き、チケットを買おうとすると、ここでは無いという。どうも、中庭に入った所にあったテントがチケット売り場だった。ここでチケット購入。奥に進むとアパートの入口のような所。一応入る。チケットのチェックもなく、展示もほとんど無し。これが博物館?と思ったが、二階もあるのではと思い、二階へ上がる。確かに展示があった。ピアノが置いてあったので、何か歴史のあるものか聞くと、バレエのレッスンに使うらしい。三階へは行ったかと聞かれた。行ってないというと、三階へ行けという。三階に行くと、ドアが締まっている。ドアを開けるとその奥にまたドア。本当にここか不安になり、二階に戻って確認すると、ついて来なさいといって三階まで案内してくれた。やはり2つ目のドアも開けるのが正解だったようだ。ここが本当の博物館だった。戦争前後の悲しい歴史が詰まった感じ。ベルリンのチェックポイントチャーリーを思い出す。一通り見学して、外にでる。
中庭では、子供が舞台で一人芝居のようなものをやっていたが、意味がわからない。
早々に外に出る。今度は、リムスキーコルサコフの家博物館を目指す。
大体方向は分かっているので、ひたすら歩く。
しばらく歩いた所で、あれ、住所は何番だったか・・・、不安になり、ガイドブックをチェック。やっぱり、少し行き過ぎていた。戻ってみると、これまた、ビルの一角の小さな入口、絶対に見逃すような小さな看板があった。
暗い入口を抜けて、中庭に出る。中庭では、子供が遊んでいる。その奥に、アパートがある。リムスキーコルサコフと書いた看板がある。
扉を開けると、また扉。しかも鍵がかかっていて開かない。よく見ると、暗証番号のキーがあり、その1番を押せと書いてある。え?っ、と思いながら1番を押すと、鍵が開く音がした。扉を開けて仲へ。そのまた扉の奥に、券売所があった。入るのは100ルーブルだが、写真を取るならもう100ルーブル必要だとか。どうしても写真は撮りたいので、200ルーブルを払う。今度は一度扉の外に出て、3階へ上がれという。3階に行くと、博物館があった。中に入ると、チケットを見せ、了解したようだが、一度外に出される。どうやら、土足のまま入ってはいけなかったらしい。外に、ビニールの靴カバーがあり、それを靴の上からかぶせる。これでOK。再度仲へ入る。
展示物を見て回る。リムスキーコルサコフの直筆の楽譜がある。さらに奥に進むと、ありました、ピアノが。ラフマニノフやストラヴィンスキーも使ったピアノ。これを見たかったんです。J.BECKER社のピアノで、チャイコフスキーもこのメーカのピアノを使っていた。ただ、楽器として純粋に見た場合、あまり出来は良く無いらしい。でもそんなこと関係ないですね。その楽器を使っていた時代、使っていた人の歴史が重要なんですから。
各所に英語の説明があったが、良く読まず写真に撮る。あとで読もう。
予約はしていなかったが、マリインスキー劇場でオペラを見ようと思った。
現在位置と、劇場の位置関係を見ると、結構離れている。たまたま近くに地下鉄の駅があったので、初めての地下鉄移動を試みることにした。まず駅に入る前に、自分が乗るべき路線と、終着駅の名前をロシア語で確認する。これがわからないと、どの地下鉄に乗れば良いかわからない。案内板には、自分がいる駅の名前と、終着駅の名前しか書いていない。
終着駅名で方角がわかるということ。これを確認してから、駅に入る。券売所で切符を買う。「アジーン・ビリェット・パジャールスタ」と言って、25ルーブル出す。切符(ジェトン)は22ルーブルとガイドブックに書いてあったので、3ルーブルお釣りがくるかと思ったら、ロシア語は通じて、1枚ジェトンというコインを渡され、それだけ。お釣りの3ルーブルをくれない。お釣りがないのか、面倒くさいのかと思った。(これは後に、25ルーブルだったことが判明)
とりあえず、ジェトンを改札機にいれ、改札を通る。ジェトンは入れたまま。手ぶらで通る。出るときは何も必要ない。
地下鉄なので、当然地下に降りるが、そのエスカレータが異常に長い。スピードも速い。炭鉱にでも降りるように、延々と下っていく。やっと地下フロアに着いた。
さっき確認した終着駅名をたよりに、来た地下鉄に乗る。日本よりも音が大きい気がする(音が大きいというか、うるさい)。確か2つ目の駅だと思っていたら、違う駅名だった。もう一つ先かと思ったら、また違った。これはまずいと思い、一度ホームへ出る。一応路線図があり、方角を確認すると間違っていない。が、行き過ぎているのも確か。ちょうど反対側のホームに電車が来たので、戻ってみる。すると、また降りたい駅がない、今度は戻りすぎた。一体どうなっているんだ?路線図を確認すると、私の降りたい駅だけ白抜きの丸で書いてある。他の駅は塗りつぶしの丸。各駅や急行があるとは思えないが、白抜きは止まらないか、閉鎖されているのかも知れない。しょうがないので、別の路線に乗り換えることにした。今度は、途中で2号線に乗り換え、ネフスキープロスペクト駅で降りる。
今度は何も問題なし。例によって、ものすごく長いエスカレータを今度は登っていく。
改札は手ぶらで通過OK。外にでると、目の前にカザン聖堂が見える。ここはホテルの直ぐ近くだ。1日しかたっていないのに、懐かしさとほっとした感じになる。とりあえず一度ホテルの部屋に戻ることにした。
マリインスキー劇場の位置(これも後で問題になる)と、開演時間を確認して、夕食に向かう。今日は有名な「文学喫茶」に行ってみることにした。これもホテルから直ぐ近く。喫茶とは言っても、いわゆるレストラン。中に入ると、結構高級な感じ。2階に案内され、席へ着く。ほどなくして、ウェイターが登場。英語が話せる。ありがたい。何を頼むか?ロシアに来たのだからベタなロシア料理、例えば、ピロシキとかボルシチとかを頼もうと思ったら、メニューにそれらは無い。ペリメニも、シャシリクも、ブリヌイもない。これじゃ日本のレストランと変わらない。サラダ、スープ、ステーキなど・・・。しょうがないので、サラダとステーキにした。ロシアの牛肉は恐ろしく不味いとインターネットに書き込みがあった。しかし、ウェイターはおすすめだと言う。まあ、これも経験とステーキを頼んだ。まずサラダが登場。普通のちゃんとしたサラダ。美味しい。ブドウを半分にカットしたものがいくつも入っている。これが美味しい。日本にもこういうサラダはあるのか?私は食べた経験が無いが。さて、メイン登場。運ばれてきたものを見ると、えっ、これがステーキ?と思ってしまった。一見、ハンバーグのように丸い。網焼きの十文字の模様が入っている。ハンバーグステーキの事だったのか?と思いつつ、ナイフを入れると、ハンバーグでは無かった。中に細切れ(ミンチではない)の肉と、キノコが入っていて、その周りを牛肉で包んであるものだった。周りの牛肉は堅くはないが、確かに脂肪分がなく、パサパサしているが、この調理法ならそのパサパサ感も和らげられる。全体的には思ったほど不味くはなかった。
食べ終わり、チェックをお願いする。伝票を見ても何が書いてあるのかわからないし、何だか沢山頼んだようになっている。ウェイターに確認すると、水、サラダ、パン、ポテト、ステーキが記載されていた。確かに、全て頼んだし、口にしたが、水やパン、ポテトまで別会計とは思わなかった。まあ、それなりに美味しかったし、これで良しとして、支払いを済ませる。
さて、マリインスキー劇場へ行こう。地図を見ると、ここから結構近い。19時には間に合うはずだ。・・・と思って歩き出す。イサク聖堂広場の前。ここがマリインスキー劇場と地図には書いてあるが、それらしい建物が無い!この裏か?と思って裏に回ってみる。
日本なら1本裏道に回るのは直ぐだが、ロシアでは建物が異常にでかく、また、色々な建物が続いているので、中々裏に出られない。やっと横道が見えてきた。が、これも違う。
しょうがないので、歩いている人を捕まえて、劇場の場所を聞くと、さっきの場所とは違うところを示す。しょうがないので言われてあ通りに行ってみる。相当歩いたがまだみあたらない。不安になり、他の人にも再度聞いていみる。同じような場所を教えてくれる。
本当か?と思いつつさらにあるく、もう19時だ、ああ開演に間に合わない。一体あの地図はなんだったのか?と思いつつも歩くこと15分ほど。やっとありました。全然違う場所に。劇場の前に人影はない。もう始まってしまったようだ。それでも何とか入れないかと思い、丁度中に入るひとを見かけたので、その人の後について入ってみる。入るとすぐに係りの人らしき女性がいたので、今晩の切符は買えるか?と聞くと、そこにチケットボックスがある、と言われた。確かに、数名並んでいる。おっ、まだ売っているのか?と思って並んでみる。一人一人にやたらと時間がかかる。何を揉めているのだろう?チケットを買った人は、客席に入らず、劇場から出ていってしまう。どういうこと?
私の時間になり、今晩のチケットはありますか?と聞くと、今晩?19時スタートよ!てな感じで相手にされない。やっぱりだめか。どっと疲れが出た。さっき並んでいた人たちは、別の日の公演チケットを買いにきていたのだろう。
外に出て、とりあえず劇場の外観写真だけ撮って、ホテルへ戻ることにした。
それにしても帰り道の遠かったこと・・・。
|