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2012年5月3日 プラハ2日目

アンディルズホテルで朝食。
ここは、日本人宿泊客が多いのか、ご飯、味噌汁がある。
少し食べてみる。ご飯は少し固め、味噌汁は塩分強め。だが久しぶりの日本食でほっとする。


朝食後、本日の観光、プラハ城へ向かう。
プラハ城までは路面電車を使う。今日は色々と回る予定なので1日乗車券を購入したいが、
自動券売機だとコインしか受け付けない。そのため、停留所の近くのコンビニ?のような
ところで乗車券を購入できるか聞いてみた。OKとのことなので1日乗車券を購入。
100コルナだった。
アンディル停留所から、まず20番の路面電車に乗る。
電車に乗ったところで、中の打刻機で乗車券に時間を打刻。
このまま、マロストランスカまで乗車。
マロストランスカで一度下車し、22番に乗り換える。
このマロストランスカは、カレル橋のそばなので、観光客が多い。
直ぐに22番が来た。
今度は22番で、プラズスキー・ハードまで。
途中で、係員が乗車券のチェックに来た。やはりチェックされるんだね。
これまで欧州旅行で何度も地下鉄や路面電車に乗ったが、検札に会ったのは初めて。
ちゃんと乗車券を購入しておいて良かった。
電車はプラハ城のある山をひたすら登っていく。
ほどなくして、プラズスキー・ハードに到着。
降りると、目の前が「王の庭園」の入口。ここから中へ入る。
本当は、もう一つ先で下車して歩くらしいが、ここから入る方が近くて良い。
 
庭園は本当にすばらしい。よく手入れされていて、草花も綺麗。
しばらく歩くと、聖ヴィート大聖堂へ到着。



大聖堂はチケットが無くても入口は入れるが、奥までは進めない。
せっかく来たので、チケットを購入。
チケットには色々な種類がある。プラハ城内には色々な建物があるので、どれに入るかによって
チケットの種類が違うようだ。

今回は、ショート、日本語案内には、Bコースと書いてあるものを購入。
まずは、ヴィート大聖堂に入る。

とにかくステンドグラスが美しい。チケットを渡して入れるエリアの直ぐ左にあるステンドグラスは、
ムハ(ミュシャ)が制作したもの。大変素晴らしい。

それ以外にも、多くのステンドグラスがあり、どれも綺麗だ。
  
聖堂内を一回りして外へ。
ここで丁度昼になったので、城内にあるレストランで昼食。
 

もうヴィート大聖堂を見たので、結構満足感がある。この後はさっと回る。
最後に見るのが、「黄金の小路」。

その昔、錬金術師が住んでいたということで、こう呼ばれるようになったらしい。
黄金の小路には、小さな家(工房?)が並んでいて、それぞれに番号が書いてある。
ここのNo.22は、昔カフカが作業場として使っていたらしい。観光客は皆ここの前で写真を撮る。
 

黄金の小路を抜けると、もう出口。
ここからは、プラハ市内が一望に見渡せる。これから行くカレル橋も良く見える。


山を下り、途中から路面電車でマロストランスカ停留所まで。
ここからカレル橋へ向かう。
すると、目の前に大量の観光客。カレル橋の上は本当に観光客で埋めつくされていた。


似顔絵職人、アクセサリー売り、路上ミュージシャンなどで賑わっている。
橋の上から見るヴルタヴァ川も綺麗だ。


カレル橋を渡ると、橋のたもとに、スメタナ博物館がある。


一応入ってみる。ああやっぱり。ウィーンのモーツァルトハウスのようなもの。
一応楽譜のコピーや、当時の楽譜の表紙かなにかがあったが、あまり感動なし。
唯一、当時のものと思われるピアノがあったことぐらいか。
 

それとスラヴ系の民族衣装も展示されていた。これは、昨年ロシアを訪れた際に
リムスキー・コルサコフの生家にも同様な民族衣装があったが、同じ類のものか?
そうそうに退散し、旧市街へ。
道はよくわからなかったが、とにかく観光客が大勢歩いていく方向へ歩く。
すると、旧市街へ出た。
まず目に入ったのが、天文時計。
 

やはり造りがすばらしい。
旧市街広場のたたずまいも美しいものがある。


ここから地下鉄のストロメスツカ駅まで歩く。途中KFCでコーヒーを一杯。
地下鉄で一度ホテルへ戻る。
今日は、ドヴォルザーク・ホールでコンサートがあるので、一応着替えるため。
ホテルへ戻り、着替えて、ホテル前のショッピングモールで夕食。
さて、コンサートだ。
ドヴォルザーク・ホールは、ストロメスツカ駅のそばのルドルフィヌム内にある。



ホールの中はやはり豪華。天井も高く装飾も美しい。綺麗なホールだ。
演奏はチェコ・フィルハーモニー。
指揮は日本人の大野和志氏。
今年(2012年)のグラミー賞で最優秀クラッシックソロボーカル賞を受賞した
ジョイス・ディドナートさんのアルバム「DIVA DIVO」で指揮をしたのが大野氏。
大野氏は、現在フランス国立リヨン歌劇場の首席指揮者だ。
チェコフィルは、30年ほど前、友人が横浜市の厚生関係の仕事をしているとき、
横浜市の招聘か何かでチェコフィルを横浜に呼び、演奏を聞いたらしい。その時、
大変素晴らしく、絶賛していた。その後、私もチェコフィルを聞きたいと思っていたが、
何故かチャンスを逃していた。(CDでは聴いていたが)
それが、ついに実現。しかも、本拠地のチェコで!
さて、コンサート開始。
1曲目は、チェコの作曲家ドヴォルザークの交響詩「水の精」。
出だしから引き込まれる。
非常にキレのある指揮と演奏。迫力満点。
それと、クラリネットの音がものすごく良い。今回の旅行で聴いた中でベストの音色だ。
曲の最後に、この曲の元になった話の中で、生首がドアに投げつけられる場面がある。
その音をティンパニーで表現するのだが、そこは、今ひとつ迫力に欠けたような。
あえてそういう演出にしたのか?
でも、演奏全般は大変素晴らしかった。
2曲目はリムスキーコルサコフの「おとぎ話」。
この曲はマイナーだが、1曲目同様素晴らしかった。
ここで休憩。
さて最後は、リムスキーコルサコフの「シェエラザード」。
この曲は、非常にメジャーなので聴いたことのある人も多いと思う。
ヴァイオリンがソロで活躍する曲だ。
今回は、チェコフィルのコンサートマスターが演奏する。
このコンサートマスター、女性でしかも非常に若い。
演奏が始まると、ヴァイオリンソロ、大変素晴らしいです。
第1楽章の最後もびしっと決まっていた。
そして演奏終了。


大変素晴らしい演奏だった。この旅最後のコンサートが素晴らしいもので良かった。
ホテルに戻り、就寝。

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